ブンデスの将来を懸念するオリバー・カーン氏【写真:Getty Images】
元ドイツ代表でバイエルン・ミュンヘンの伝説的GKオリバー・カーン氏が、ボルシア・ドルトムントのMFマルコ・ロイスの移籍によるブンデスリーガの将来への影響を懸念している。24日のドイツ紙『ビルド』で明かしている。
カーン氏は、バイエルンに移籍の噂があるロイスについて「もし、ロイスがバイエルンに来ることになれば、ドルトムントにって致命傷になる」と、話している。
ドルトムントはMFマリオ・ゲッツェ、FWロベルト・レバンドフスキを2季連続でバイエルンに引き抜かれた。主力2選手が抜けた影響もあり、今季は12節を終えて3勝2分7敗で16位と苦しんでいる。
同氏は、さらにロイスまで引き抜かれるとなると、より厳しい状況に陥ってしまうと考えているようだ。
しかし、ドルトムントにはロイス以外にもクオリティの高い選手はいる。それでも同氏は「過小評価すべきではない」と、警告している。
ドルトムントのようなチームは上位にいるべきと考える同氏は、もしロイスが移籍するとなると実力的な面はもちろん、加えてリーグ全体の心理的な面に影響すると感じている。
ドルトムントがモデルケースとなり、各クラブがエース格の選手を保持することを出来なくなってしまうことを懸念しているようだ。
そして、同氏は「理想はプレミアリーグのようにバイエルンに対抗できるクラブが5から6クラブ存在し、常に上位を争っていること」と、リーグの理想を語り、バイエルンが一強となっている現状を嘆いている。
23日に右足首靭帯断裂と診断されたロイス。同紙の報道は、チームに貢献できていない今季の移籍はないのではないかと予想している。
だが、タイトル争いをしたい同選手にとって、来季のCL出場権獲得も厳しい現状で残る可能性は低い。リーグの未来がかかると言うカーン氏の通り、残留するのか、それとも海外に移籍するのか。その去就から今後も目が離せない。
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