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ドイツでも”中指問題”発生! 監督がサポーターに対し反スポーツ的行為

text by 編集部

ドイツでも”中指問題”発生。監督がサポーターに対し反スポーツ的行為。
観客席に中指を立てるウニオン・ベルリンのノルベルト・デュヴェル監督(『ビルド』より)

 Jリーグでも話題となった”中指問題”が、ドイツでも発生し議論を呼んでいる。24日のドイツ紙『ビルド』が伝えている。

 事件が起きたのは、現地時間22日に行われたブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリン対1860ミュンヘンの試合直後。1-4で敗れたウニオンのノルベルト・デュヴェル監督が観客に向かって中指を立てた。

 デュヴェル監督は「相手監督へ試合後の挨拶に向かおうとしたら、私と私の家族を侮辱されたんだ。下品極まりなかった」と、状況を説明している。

 また、中指を立てたことは「自然に出てしまった」と認め、「やらなければよかった」と後悔している。

 さらに同監督は、サポーターの行為にも言及。「ウニオンの監督というだけで、個人的な権利は無いし、侮辱もされる」と嘆き、「自然に出る行動を誰も抑えることはできない」と、一人の人間であることを主張した。

 監督の行為に対してウニオン側は、少なくとも罰金の処分を科す予定のようだが、サポーターの侮辱行為にも問題があり、それについても議論が必要としている。

 この問題について、同クラブの『フェイスブック』ファンページでは、監督への議論が展開。中には「監督は侮辱されても耐えるべき。中指を立てる行為は許されるものではない。ウニオンは間違った人間を監督にしている」と、過激な書き込みもあり炎上。現在同ページは制限をかける状態になってしまったようだ。

 ファンページの制限に、言論の自由も叫ぶものもいるが、管理者は「安易な侮辱的書き込みもあり容認はできない。残念ではあるが、君たちはチームを危機にさらしたいのか?」と、チームのことを考えての決断だという。

 Jリーグでも、不適切な行為として議論されている”中指問題”。ドイツなど欧州においてサポーターがやることは日常茶飯事となっているが、選手、監督がやることはさすがに問題なようだ。それでも、サポーターが何をやっても良いというわけではない。

 この件に対してドイツサッカー協会(DFB)の監査委員会は、反スポーツ的行為として調査を開始すると発表している。

【了】

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