右足首靭帯断裂で年内絶望となったドルトムントのMFマルコ・ロイス。負傷の多さはそのプレースタイルにあるようだ。24日のドイツ紙『ビルド+』が報告している。
ブンデスリーガ第12節のパダーボルン戦で右足首靭帯を断裂し、2014年だけで6度目の離脱となったロイス。それでも、スポーツドクターのトルステン・ドラー氏の見解によれば「不幸中の幸い」だったようだ。
足首の負傷が多いロイスだが、「スポーツ選手、特にサッカー選手は足首を強化する練習を行っている。ロイスも同様だ」と、同氏は話している。その証拠に「この場合、骨を損傷する可能性もあった」と、明かした。
さらにドラー氏は「年明けの再開には間に合うだろう。おそらくさらに強靭になって帰ってくる」と、予想している。
足首ばかり負傷することについて同紙では、プレースタイルに問題があると分析している。
ロイスは、その速すぎるスピードゆえに相手より早くボールを触ることが多い。特にルーズボールに関しては反応の速さもあり、相手がボールに行くタイミングがどうしても遅くなってしまう。そのため、今回の様に故意でなくとも、ロイスの足に相手の足が当たってしまうことが多くなるようだ。
しかし、真剣勝負であるため、相手がボールに行くことは仕方のないことであり、ロイスのプレーもそれが持ち味なのでどうすることもできない。さらに、それだけのスピードと才能を持つ選手であるため、今後も同様の怪我の不安は否めない。
それでも、欧州各クラブのロイスへの関心が薄れることはないと同紙は予測している。
ビッグクラブに移籍して活躍すれば、さらに怪我の危険も増える。元バイエルン・ミュンヘンのMFセバスティアン・ダイスラーのように、度重なる怪我に悩まされ、うつ病になり、引退を余儀なくされた例もある。そのため同紙は、ロイスのような才能ある選手をつぶさない周囲の配慮も必要だと述べてる。
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