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2部ニームに「八百長」、マルセイユに「移籍金絡みの賄賂」。2大汚職が同時に勃発したフランス

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

マルセイユ、2選手獲得で違法な取引か

2部ニームに「八百長」、マルセイユに「移籍金絡みの賄賂」。2大汚職が同時に勃発したフランス
現会長ヴァンサン・ラブルーヌを筆頭に、前会長、前々会長も警察に呼ばれて聴取を受けている【写真:Getty Images】

 そして、「暗黒の水曜日」に浮上したもうひとつのスキャンダル、移籍絡みの賄賂の主役が、そのマルセイユだ。

 2009年、スレイマン・ディアワラをボルドーから600万ユーロ(約8億7000万円)で、翌年、トゥールーズからアンドレ・ピエール・ジニャックを2000万ユーロ(約29億円)で獲得した際に、交渉に関わった人物の間で、違法な金銭のやり取りがあった、という嫌疑だ。

 現会長ヴァンサン・ラブルーヌを筆頭に、前会長ジャンクロード・ダシエ、前々会長のパプ・ディオフも警察に呼ばれて聴取を受けている。

 金銭の流れや、この2選手以外にも余罪があるかなど、今後さらなる調査が行なわれることになるが、フランスの当局は、一度目をつけたターゲットは徹底的に絞り上げるのが常。なんのホコリも出ずに済む事はまずない。

 ピッチ上では首位争いに絡むほど善戦しているマルセイユにとっては、痛すぎるタイミングでのスキャンダル勃発となってしまった。

【了】

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