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本田圭佑 10年前

歴史的ミラノダービー。5年前は「漫画の世界」。チームを牽引した長友、本田のベンチは“周囲の能力不足”

セリエA第12節、ミランとインテルの直接対決は1-1の引き分けに終わった。長友佑都は先発してチームを牽引する活躍を披露。本田はベンチスタートとなったものの、途中出場して攻守に存在感を示した。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

日本サッカー史に新たな1ページ

 ともに大都市ミラノをホームタウンとし、同じスタジアムを共有するミランとインテルによる「ミラノダービー」。

 これまでセリエA、カップ戦、CLなどすべての公式戦を合わせて211試合(ミラン73勝、インテル76勝、62引き分け)が行われる歴史的なダービーマッチであり、サッカー史に名を残す偉大な選手たちがプレーしてきた世界のサッカーファンが心待ちにするビッグカードである。

 そんな大一番に日本人選手がユニホームを違えて出場する日が来るなど、わずか5年前ですら「漫画の世界の話だ!」と否定していたはずだ。

 もちろん、ミランもインテルも財政難からチーム力を大きく下げ、かつて世界トップを競った頃の強さはない。それでも、ミランはミランでありインテルはインテル。本田圭佑と長友佑都は日本サッカー史に新たな1ページを刻んだ偉人として語り継がれるだろう。

 現地時間2014年11月23日に行われたこの一戦、本田はベンチスタートとなったが、長友は右SBで先発した。

 チケットは完売となり、満員のスタンドが放つ熱気に押されてか、立ち上がりからテンションの高い両チーム。フィールドプレイヤー20人が激しくぶつかり合うピッチ上において、長友は攻守に精力的なプレーを披露。むしろ、こういった展開は力を発揮しやすい状況でもある。

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