途中出場した本田圭佑【写真:Getty Images】
セリエA第12節ミラン対インテルが現地時間23日に行なわれ、ミランはホームで1-1と引き分けに終わった。
同点で迎えた73分、フェルナンド・トーレスに代わって本田圭佑がピッチに立つ。この瞬間、伝統のミラノダービーで初めて日本人対決が実現した(長友佑都はインテルでスタメン出場)。
本田は試合後のインタビューで、スタメン落ちしたことについて「レギュラー落ちしたということに尽きる。僕自身、パフォーマンスが低調だったことは受け入れないといけない」と答えた。
右サイドで途中出場した本田はカットインからシュートを放つなど積極的な姿勢を見せたが、ゴールを奪うことはできなかった。
「少ないチャンスをモノにするべきだったと思うし、本当のスターというのはああいう一本のシュートを隅に決められると思う」と、反省を口にした。
前線の選手だけに結果も求められる。そのことについてはこう話した。
「パワフルさ、質、回数を高めていかないといけない。高めていって結果を出さないと、このクラブではレギュラーでいられないので、危機感は常に持っている」
また、日本人対決が実現したことについては「本当であれば両方スタメンで出たかった」と言うが、「それでも日本人のサッカーファンにとっては盛り上がってくれたんじゃないかなと。盛り上がってくれたら嬉しい」と述べた。
シーズン序盤に比べるとインパクトが薄れているのは事実。警戒され始めた中で結果を出せないことに「これが実力」と本人は話す。だが、「(相手の警戒を)上回っていかないと自分の求めているところには到達できない。こういう失敗を繰り返してトライし続けることが大事」と前を向いた。
今回はベンチスタートだったが、すでにチームのキープレーヤーのひとりであることは間違いない。今後もミランを引っ張るパフォーマンスが求められる。その先に自身の理想形があるはずだ。
【了】