KNVB会長ミカエル・ファン・プラーク氏【写真:Getty Images】
UEFAがFIFAに対抗する策として、会長選にオランダ人の候補者を擁立しようとしている。23日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
連日にわたるFIFAの2018ロシア、2022カタールW杯招致不正疑惑問題の報道について、UEFAに再び新たな動きがあった。
2015年5月に行われるFIFA会長選挙にオランダ人のミカエル・ファン・プラーク氏を擁立しようと考えている。
ファン・プラーク氏は、元アヤックス社長で現オランダサッカー協会(KNVB)の会長。UEFAに所属するオランダの同氏を巻き込んでFIFAに対抗しようと画策している様子。同氏のKNVB会長の任期は2015年1月24日までであり、会長選の候補者登録締め切りは同年の5月29日までとなっている。
そのため、ドイツサッカー協会(DFB)のヴォルフガング・ニールスバッハ会長をはじめとするUEFAのメンバーは「一つのオプションとして、会長選に出馬する候補者を出す」と、明かしている。
同紙によれば、現UEFAのミシェル・プラティニ会長も対抗馬として考えられるが、W杯カタール招致に賛成しており、UEFAメンバーの信頼を得られていないという。そこでUEFAは、信頼のおけるファン・プラーク氏を推薦しようとしているようだ。
しかし、大きな問題もある。
FIFA加盟国は209あり、そのうち4分の1の54ヶ国がUEFAに所属。その他の国は現FIFAのゼップ・ブラッター会長に加担する可能性もある。そうなれば、候補者を擁立したとしても落選する可能性は否めない。
そこで、第二のプランとして、元イングランドサッカー協会(FA)会長のデイビッド・バーンスタイン氏、ブンデスリーガ(DFL)のクリスティアン・ザイフェルトCEOの提唱するW杯ボイコットがあるようだ。
W杯ボイコットか? 会長選に出馬か? いずれにせよ、UEFAは現FIFAの体制に対し何かしらのアクションを取ることは間違いなさそうだ。
【了】
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