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Jリーグ 10年前

熾烈極まるJ1残留争い。優位に立つ仙台と清水、追い詰められた大宮とC大阪。各クラブ生き残り条件は?

text by 編集部 photo by Getty Images

可能性残す大宮、厳しい条件のC大阪

 次に16位の大宮はどうだろうか。次節名古屋に勝利し、仙台と清水が敗れれば降格圏脱出も十分に可能だ。残留決定は最終節までわからないが、可能性はかなり残されている。

 名古屋と引き分けた場合も、仙台か清水が引き分け以下であれば残留の可能性は残る。第32節で名古屋は清水と対戦して引き分けた。対する大宮も次節清水と対戦する柏と対戦。この2つのチームが残留のカギを握っていそうだ。ともに調子は悪くなく、難敵であることに間違いない。

 大宮は次節敗戦すると、仙台と清水がともに勝利した場合は降格が決まってしまう。残留の可能性もかなり残っているが、反対に一気に降格する可能性もある。まさに「一寸先は闇」だ。

 最後に、残留に向けて最も厳しい道のりが待っているC大阪だ。残留のためには残り2試合で一度も負けることは許されない。最低でも1勝1分けが必要だ。次節はまだ優勝の可能性を残している鹿島アントラーズとの対戦。相手も非常に高いモチベーションで臨んでくるため、難しい戦いを強いられそうだ。もし敗戦した場合、その場でJ2降格が決まる。

 鹿島に勝利した場合は話が変わってくるが、C大阪は2連勝しても勝ち点は最高で37だ。つまり、残留には最低でも14位仙台と15位清水のいずれかが残り2試合を2引き分け(勝ち点2)以下で終えたうえ、大宮も1勝1分け(勝ち点4)以下にとどまる必要がある。得失点差は上回っているため、よほどのことがない限り勝ち点で並べば順位で上に立つことができる。可能性としては低いが、残り試合全勝で終わることが残留の第一条件と言えそうだ。

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