有利な状況にいる仙台と清水
残り2試合となったJ1リーグ戦。浦和レッズが優勝するのか? はたまたガンバ大阪が大逆転優勝を果たすのか? と例年通り盛り上がりを見せているが、注目すべきところがもうひとつある。「残留争い」だ。
22日に行われた第32節開始前は名古屋グランパス、ヴァンフォーレ甲府、ベガルタ仙台、清水エスパルス、大宮アルディージャ、セレッソ大阪の6チームに降格の可能性が残されていた。
ここではそれぞれ第32節を終えた時点での状況を整理してお伝えする。
まず名古屋と甲府は最も残留に近い位置にいた。名古屋は勝ち点1でも上積みすれば残留を決められ、甲府は勝利し、かつ大宮とC大阪が引き分け以下で残留が決まる状態だった。
そして名古屋は清水と引き分け、甲府はサンフレッチェ広島に勝利。後に行われた試合で前述の2チームが引き分けに終わったためJ1残留が決まった。
これによりJ2降格は仙台、清水、大宮、C大阪のうち2チームということになる。残り2試合でどのようなドラマが待っているのだろうか。各チームの次節における残留および降格の条件を確認する。
まず14位の仙台と清水は降格ラインから勝ち点3離れている。次節の徳島戦および柏戦に勝利し、16位の大宮が引き分け以下なら残留が決定する。もし徳島や柏と引き分けた場合は、大宮が負けなら残留決定。引き分け以上で両チームの運命は最終節までわからなくなる。
仙台と清水は降格ラインから勝ち点3離れているとはいえ、安心出来るわけではないのだ。もし次節敗れて大宮が勝利すれば、点差次第では降格圏に転落することもありうる。決して気を抜くことはできない。