ブンデスCEOクリスティアン・ザイフェルト氏【写真:Getty Images】
ブンデスリーガ(DFL)のクリスティアン・ザイフェルトCEOが、元イングランドサッカー協会(FA)会長のデイビッド・バーンスタイン氏に続き、W杯ボイコットを提案した。21日のドイツ紙『ズーディッシェ・ツァイトゥング』のインタビューで明かしている。
2018ロシア、2022カタールW杯招致不正疑惑による問題が欧州で次々と拡大している。バーンスタイン氏のW杯ボイコット、ブンデスリーガ(DFL)のラインハルト・ラウバル会長によるUEFAのFIFA脱退発言に続き、今度はブンデスリーガの最高責任者までもがW杯のボイコットを提唱した。
同紙のインタビューでザイフェルトCEOは「W杯に出場する選手の75%が欧州に所属している。欧州が参加しないと言えばすべてが変わるだろう」と、明かした。さらに「FIFAは我々ドイツをはじめ、イングランド、イタリア、スペインなどを3大会参加停止にするかもしれない」と、FIFAの対応を予測。それでも「それはそれで問題だ。我々なしで開催はできない」と、強気の姿勢でいる。
しかし、現在のところボイコットを提唱しているのは、ドイツとイングランドのみ。さらにFIFA加盟国は209ある。ボイコットが起こったとしても、W杯は残りの国々で十分に開催可能だ。
それでも同CEOは「きっとそれは良い大会でなくなる」と主張。開催されたとしても、欧州主要国を欠いたW杯は、スリリングで魅力的な大会にはならないと述べている。それにより、FIFAはさらに評判を落とすことになるとも予想しているようだ。
UEFAは12月に緊急理事会を開く予定でいる。そこでどのような決断が下るのか注目される。
【了】
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