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ミランの“レジェンド”アルベルティーニ氏、ダービーを前に古巣へ苦言「選手はクラブ愛がない」

text by 編集部 photo by Getty Images

アルベルティーニ氏がミランに苦言。「クラブへの帰属意識を持つ選手が少ない」 トーレスについては「インザーギではない。周りを助ける選手」と擁護
古巣ミランについて語ったデメトリオ・アルベルティーニ氏【写真:Getty Images】

 現役時代にミランで活躍したデメトリオ・アルベルティーニ氏が、ミラノダービーを前に古巣についてコメントした。イタリアメディア『フットボールイタリア』を含む複数のメディアが報じている。

 現在のミランはキャプテンのリッカルド・モントリーボが負傷離脱していたこともあり、アルベルティーニ氏のような創造的なミッドフィルダーを欠いている。

 そのことについて聞かれた同氏は、「それぞれが自分のキャラクターを持っているよ。たとえ、僕の役割を他の選手が担ったとしてもね」と答え、現陣容に合ったサッカーを展開することの必要性を説いた。

 また、現在のミランの選手たちにはクラブへの帰属意識がないことを指摘した。

「指揮官であるフィリッポ・インザーギには、クラブ愛がある。でも、選手たちにはそれがないね」

 アルベルティーニ氏は、その要因として「クリスティアン・アッビアーティ、ダニエレ・ボネーラ、イグナツィオ・アバーテ、マッティア・デ・シリオだけだ。少なすぎるよ」と下部組織出身の選手が不足していることを挙げ、「私がいた頃は、たとえ下部組織出身ではなくともミラノ出身の選手が14人から15人はいたね」と苦言を述べた。

 一方で、今夏ミランに加入したものの思った活躍が出来ていないフェルナンド・トーレスについては擁護する姿勢を見せた。

 同選手については、「彼はインザーギじゃない。ジョージ・ウェアのような選手だね」とし、得点よりもチームメイトを助ける動きが持ち味である選手だと説明した。

「シーズンに20得点を決める選手ではないんだ。彼の動きによってスペースが生まれ、チームを助ける。ウェアだってミランに移籍してからの2年間は活躍できなかった。忍耐は重要だよ」

 そして、最後には「トーレスがミラノダービーで得点することが出来れば、彼の心を開放することが出来るだろうね」と期待を口にした。

 ミラン対インテルは日本時間の24日4:45より開催される。トーレスはダービーでの活躍でファンの心を掴むことは出来るのだろうか。

【了】

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