「新しい? そんなことはないだろう」(豪州記者)
さらには、「日本のサッカーが、非常に進歩しているのは間違いない」としたうえで、「現在の豪州は世代交代の最中。日本は、香川、長谷部、本田、吉田など多くの経験豊かなトップレベルの欧州リーグでプレーする選手を擁している。それと同じことを豪州が成し遂げるのは簡単ではない」と両国の置かれた状況の違いを率直に語ってくれた。
今回、アウェイでの日豪戦にはるばる取材にやってきた豪州メディアは、立場としてはニュートラルな筆者を含めても、わずか4名。そのひとり、豪州サッカー・メディアの第一人者ともいうべき名物記者マイケル・リンチ(Fairfax media)の日本評が面白かったので、最後に引用しておこう。
「前半は豪州が互角以上に戦った。日本はほとんど決定的なチャンスを創れなかったこともあって、アギーレは後半からの戦術的変更を余儀なくされた。しかし、その変更が功を奏した。今野の投入は正解だった。彼の思い切った采配で、後半の日本はまったく別のチームになった」
泣いても笑ってもアジアカップまで、あと2ヶ月。さらなる進化を見せたサムライ・ブルーとサッカルーズの同大会での順調な勝ち上がりを期待したい。そして、願わくば、決勝という最高の舞台で再びあいまみえてもらいたい。
豪州でのアジアカップの決勝の舞台での日豪戦。これが実現すれば、もう、これ以上他に何をか求めん、というくらいの至福である。
【了】
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