「最初の45分、彼らはためらいがちだった。後半、事態は一変した」
日本代表は18日オーストラリアとホームで対戦し、2-1で勝利した。そのゲームを見たオーストラリア現地記者陣はアジアカップ連覇に向けた日本に対し、言うべきことはたくさんあるようだ。アジアカップの開幕まではもう2ヶ月を切っている。
しかし、日本の後半の出来は賞賛するに相応しく、批判できるのはおとなしかった前半だけということになる。
「最初の45分間、彼ら(日本代表)はためらいがちだった。非常に弱気で自信なさげなように思えた」
そう話すのは、オーストラリアの全国紙『The Australian』でチーフライターを務めるレイ・ガット氏。
一方の、オーストラリア代表については「良いプレーをしていた。日本選手にプレッシャーを掛け、ボールを持つ時間与えなかった」と、前半のプレーを高く評価した。
「しかし、日本が自信を取り戻し、テンポを一気に上げた後半に事態は一変した」
「岡崎のゴールは傑出していた。素晴らしいスキルだ。GKがマティ・ライアンじゃなければ日本はもっと得点を決めていただろうね」と、最終的には日本が上回っていたことを認めている。
『Foxスポーツ』のオーストラリア担当記者アラン・ムタシャール氏も、これに同意しているようだ。「日本は後半、フィジカル的に優位に立った。彼らのプレスは常に2対1の局面を作り出していた。もっとゴールを決めてもおかしくなかった」とコメントしている。
日本に数年間、在住経験があるベテランのフリージャーナリスト、マイク・タッカーマン氏は試合のキーポイントに選手交代を挙げている。
「オーストラリアは、後半開始から日本がMF今野泰幸を投入したことで完全に崩壊した。この起用で日本はすぐにボールを支配し始めた」
「乾貴士の投入も日本にとっては良かったね」と日本の選手起用がズバリ的中したことを賞賛している。
それでも「両チームにとって言えることだが、本気でアジアカップ制覇を狙うならもっと流れの中から得点を取れないとね」と、問題点も提示した。