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代表 10年前

「希望をほとんど与えない」ジブラルタル戦の4-0。世界王者ドイツ、欧州王者スペイン戦が一つの指標に

text by 本田千尋 photo by Getty Images

再構築のための時間が必要

 キッカー紙記載のデータによれば、ボール支配率でドイツ代表はジブラルタル代表を84%と圧倒した。また、ポーランド代表、アイルランド代表はそれぞれ7-0というスコアで同代表に勝利を収めている。

 9日付のビルト日曜版で「W杯の感情から目覚めなければならない」と語ったボアテングとすれば、4-0というスコアは全く物足りなく感じられたのだろう。

 結果、グループDでドイツ代表は、2位アイルランド代表と同様の勝ち点7でありながら、得失点差で及ばず3位となっている。ジブラルタル代表を相手の4得点は、「目覚め」のゴールラッシュとまではいかなかったのだろうか。

 一方、ルール・ナッハリヒテン紙の記者、デュルク・クランペ氏は「高い期待からの過度な要求」と記している。

 クランペ氏によれば、W杯のタイトルがドイツ代表に巨大な期待を掛けることとなっている。W杯の決勝で先発したメンバーの内、ジブラルタル代表戦に先発したのは4名である。引退者や負傷者を含めて、レーブにチームの再構築のための時間が必要、とのことである。

 要するに、世界王者となったからと言って、現ドイツ代表に対して高望みし過ぎである、といったところだ。

 そしてドイツ代表は18日にアウェイでスペイン代表とのテストマッチを迎える。ビルト紙によれば、「世界王者」ドイツ代表は、「欧州王者」スペイン代表に対して、「14年間勝利がない」という。

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