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長友佑都 10年前

インテル、急転直下の監督解任劇。マンチーニ復帰で長友の起用法は? 右SBで守備のバランス求められる

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

後任にマンチーニ。勝利と育成の両立が求められる

インテル、急転直下の監督解任劇。マンチーニ復帰で長友の起用法は? 右SBで守備のバランス求められる
「国際的にも実績があり、イタリア人で最高の監督」という理由でロベルト・マンチーニを新監督に選択した【写真:Getty Images】

 そして結局、トヒルはモラッティに聞き従うことになる。火曜日に両者は会談を行ない、モラッティから「マンチーニかレオナルドのどちらか」と選択肢を突きつけられたという。

 そしてトヒルは、「国際的にも実績があり、イタリア人で最高の監督」という理由でロベルト・マンチーニを新監督に選択した。

「マンチーニと2年半の契約を結んだことで、税金も含めてインテルは3000万ユーロ(約43億5000万円)の支出をすることになった。そして1月には『補強もする』と宣言している。ここまで投資をせず、イタリアサッカーを理解していなかったトヒルは、これで完全にモラッティ路線に沿うようになったということだ」

 一般紙レプッブリカのインテル番として、一連の出来事を取材したアンドレア・ソレンティーノ記者は語る。

 三冠獲得時の選手はおらず、若手を育てなければいけないが、勝たなければ許されない。収入は増やせず、負債がかさみUEFAファイナンシャル・フェアプレーの規定に接触する恐れも出る中、投資もしなければならなくなった。インテルはかなり無茶な状況に自らを追い込んでいる。

 もっとも6年ぶりに就任したマンチーニ監督はクラブの現状を理解しているようだった。15日の就任会見で「インテルに戻ってこられるとは思わなかった」と語った彼は、次のように抱負を述べていた。

「若手を育てることは、今回自分がこのプロジェクトを受諾した大きな理由の一つだ。最初にインテルに就任した時も、選手は少しずつ力をつけて強くなった。熱意を持って、しっかりと練習を積めば魅力的なサッカーが出来ると思う」

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