ミラノダービー直前に電撃解任
折からの故障と体調不良により、日本代表のホンジュラス戦とオーストラリア戦への招集からは漏れた長友佑都だが、インテルで実戦復帰は果たしている。9日のエラス・ヴェローナ戦では90分間フル出場し、メデルの退場で10人となったチームを懸命な上下動で支えていた。
もっともこの試合、チームはイカルディの2ゴールを守りきれずに2-2のドロー。4勝4分3敗と、CL出場権獲得を目標に掲げたチームとしては不本意な成績で、マッツァーリ監督にはまた批判が集まることになる。
「それでもチームが一つになって守る意識がすごくあった。結果の世界なんで何を言っても言い訳になるけど、チームの戦い方としては悪くなかったんじゃないかなと思う」と長友はポジティブに振り返っていた。
視線は23日に行われるダービーへ向く。
12日には地元TVのインタビューに対し「本田がミランで活躍することはわかっていた。自分がスタメンかはわからないがいい準備をしたい」と語っていた長友は、「選手はみんな監督に付いてきている。僕らはマッツァーリ監督のもとで成長したのだから。外で何言われようが関係無い。ダービーに勝てば状況は変わる」と気丈に語っていた。
しかし翌日、事態は突然変わった。インテルが突然、マッツァーリ監督の解任を発表したのである。
「監督を信頼する。そしてそれには期限を設けない。いちいち短期間で方針を変えるのは良くない」と数週間前に語っていたはずのトヒル会長は「マッツァーリは良く働いてくれた。とはいえ数字を見て判断する必要がある」とあっさり方針を変えたのである。