注意点4:セットプレーの高さと迫力
日本のディフェンスは伝統的にセットプレーを苦手としており、逆にオーストラリアのオフェンスは得意としている。それはいつでも変わらないが、アギーレ監督になってから練習が足りていない部分でもあり、過去に増して失点の危険が高いかもしれない。
実際、大勝したホンジュラス戦もセットプレーから、もう少しタイミングが合えば失点してもおかしくない場面があった。GKの川島永嗣もCKや角度のあるFKの対応をあまり得意としておらず、西川周作もハイボールの守備範囲にやや不安がある。
オーストラリアはケーヒルに加え、190cmのDFスタンリー、ボランチながら188cmの長身を誇るジェディナク、サイドアタッカーのレッキーも空中戦の競り合いには強い。ケネディのような高さに特化した選手はいないが、セットプレーの守備が十分に整理できていない現状では、最も失点の可能性が高いシチュエーションだろう。
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