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代表 10年前

明日、日豪戦。日本代表が注意すべきサッカルーズの4つの攻撃ポイント

text by 河治良幸 photo by Getty Images

注意点3:俊英クルーズの仕掛け

明日、日豪戦。日本代表が注意すべきサッカルーズの4つの攻撃ポイント
オーストラリアにはケーヒルの他にもう1人、特に注意するべきアタッカー、ロビー・クルーズがいる【写真:Getty Images】

 オーストラリアにはケーヒルの他にもう1人、特に注意するべきアタッカーがいる。右ウィングで先発が予想されるクルーズだ。今野に聞くと「10番? ドイツでやっている選手たちからは、いい選手だという評価を聞いています」と返ってきた。

 ブラジルW杯は残念ながら怪我で欠場したが、現在はドイツの名門レバークーゼンに所属する、ブンデスリーガでも指折りのドリブラー。しばしば直接FKも任されるほど高精度のシュートを持っている。

 セカンドボールからもそうだが、中盤でパスをつなぐ場合でも、彼がボールを持ったところがスイッチになるケースが多い。しかも、縦より斜めに侵入する傾向が強く、アギーレ監督がこれまで通り[4-3-3]で臨むのであれば、アンカーの左脇は必ず狙われるだろう。そこを左サイドバックが柔軟に埋めるのか、インサイドハーフが臨機応変にボランチ気味のポジションを取って対応するのか。

 彼に前を向いてボールを持たせなければ、そこから危険な仕掛けを繰り出されることもないが、セカンドボールや攻守の切り替わりから、バイタルエリアを狙われる場面は90分の中で何度か出てくるはずで、そこで対応しきれないと失点の危険が高くなる。

 まともな競り合いはケーヒルほど強くないクルーズだが、2トップの一角でもプレーできる選手だけに、ワイドからDFラインの裏に抜ける動きにも注意が必要だ。

 特にセンターバックがケーヒルとハイボールを競った場合、手前はアンカーがケアできるが、裏にヘッドで流され、そこに飛び出されるとGKとの1対1になりやすい。基本的にはもう1人のセンターバックが先回りで処理したいが、難しい場合はGKが素早くカバーし、クルーズより先にボールをおさえたい。

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