「臆することなく自分のよさを出す」
武藤がこの先、代表でゴールを量産していくためには、当面の主力になりそうな遠藤や長谷部、本田圭佑(ミラン)や岡崎慎司(マインツ)らとのコンビネーションをスムーズにしていくことが求められる。年齢に関係なく自ら周りに要求するくらいの大胆さや積極性も不可欠だ。
「自分は22で今、一番年下ですけど、サッカーに年齢は関係ない。改めて試合を振り返ると、経験ある選手たちに少し合わせようとしすぎてしまった面があった。臆することなく自分のよさを出して、次はプレーしたいと思います。
ホンジュラス戦でヤットさんや長谷部さんを見ていて、経験からくる落ち着きが感じられたた。テンポを上げすぎず、自分の間合いでやれているところを身近に見て、僕も相手に関わらず自分のリズムをしっかり出せるようにならないといけない。
だからこそ、歳の差に関わらず、周囲とのコミュニケーションをしっかり取れば、分かり合えることも多い。細かいところでもいい連係ができる。そこはしっかりやっていきたいです」と武藤は今一度、気持ちを引き締めた。
アジアの覇権を争うライバル・オーストラリアから代表2点目をマークできれば、武藤の存在価値は一段と上がる。2014年ラストマッチとなる18日のゲームでは、それを現実にすべく、ガムシャラにゴールに向かっていくだろう。目の色を変えて果敢にアタックしていく泥臭い武藤をぜひ見たい。
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