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日本代表 10年前

「サッカーに年齢は関係ない」。代表定着へ貪欲さを高める武藤。「ゴールを決めることが“仕掛ける”という意味」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「代表で生き残るには得点を決め続けること」

 9月からの5試合に出場したことで、1月の2015年アジア杯(オーストラリア)行きはほぼ決まったと言っていいだろうが、レギュラーの座が確約されたわけではない。

 武藤の陣取る左FWはチーム屈指の激戦区。ホンジュラス戦で2ゴールを挙げた乾貴士(フランクフルト)に、ブラジル組の柿谷曜一朗(バーゼル)、Jリーグで際立ったインパクトを見せている宇佐美貴史(G大阪)らもいて、最後の最後まで誰がファーストチョイスになるか全く分からないのだ。

 武藤自身も生存競争の厳しさを強く認識している。

「代表で生き残るには、やっぱり得点を決め続けること。ここで全然決められないとメンバーに入っていけないと思うので、しっかり結果を残すこと。得点だったりアシストが自分には必要になってくると思います。

 例え、ドリブルがうまくいっても、ゴールにつながらなかったら意味がない。ゴールを決めることがドリブルだったり、仕掛ける意味だと思うので、ゴールにつなげられるためのドリブルだったり、仕掛けをやっていきたい」」と彼はゴールが全てだとキッパリ言い切ったのだ。

 確かに、ホンジュラス戦の大量6得点のゴールラッシュを目の当たりにすれば、自分がその1人に加われなかった悔しさや焦りを感じないはずがない。今季Jリーグで13ゴールを奪い、決定力の高さに自信を深めている時期だけに、得点への貪欲さはより一層高まっているに違いない。

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