とんだ災難に見舞われたアドリアン・ラモス【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントのFWアドリアン・ラモスは運転免許証の書き換えのために3万ユーロ(約420万円)を支払わされたようだ。15日のドイツ紙『ビルド』が伝えている。
昨季までヘルタ・ベルリンでプレーしていたラモスは、運転免許証の書き換えのためにベルリンを訪れた。その結果、3万ユーロの支払いを請求されたという。
この事件の経緯は、ドイツの複雑な免許証書き換えシステムによるものから発生。加えて、ラモスが免許の書き換えのために代理人を立てたことから始まった。
ラモスの母国であるコロンビアの免許証は、ドイツで書き換えを受ける際に、筆記および実技の試験を受けなければいけない。
しかし、同選手は2014年の5月7日にベルリンでの記者会見があり、専門機関「DEKRA」へ行くことが出来なかった。そのため、代理人証明と筆記試験申し込み用紙を、代わりの”白人男性”に渡し提出。
同機関は、その男性が代理人とは気づかず、試験を合格にしてしまった。後日、疑問を抱いた審査官が改めて調査した結果、試験を通った男性はラモス本人ではないと発覚。ラモスの免許証は、無効となっていた様子。
これにより、ラモスは替え玉に試験を受させたと認識されていた。しかし、ラモスの弁護士ウーベ・フライシュミット氏によれば「その問題は確かだが、すでに解決済みだ。ラモスが罰せられることはない」と、明かしており、罰金ではないが手数料を支払って解決したようだ。
ラモスに前科などの罰則が科せられることはなく、実技試験も後日受けられるようだが、しばらくは友人の車やタクシーを利用して練習に向かわなければいけない。
大金を支払わされた上に、運転ができないというとんだ災難に見舞われたラモス。この鬱憤は試合で晴らすしかない。
【了】
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