「理想とするのはシャビ・アロンソやピルロ」
「現代サッカーにおいて、バイエルンもそうですけど、あの位置の選手は攻守両面で非常に重要。自分自身はあまりアンカーのイメージが湧かなかったんで、試合前にシャビ・アロンソのプレー集とかを見て、イメージを湧かせるようにしたんです。
理想とするのはシャビ・アロンソとか、ピルロ(ユベントス)とか。ああいうふうにゲームを組み立てられて、なおかつ彼ら以上に守備力のある選手。それはパーフェクトですけど、そういうのが理想だと思います」
勉強熱心な長谷部らしい事前準備を経て、挑んだ14日のホンジュラス戦(豊田)はまずまずの出来だった。相手のレベルが低かったのもあるが、長谷部はほぼ前向きで相手と対峙してチェックに行き、タテを意識したパス出しも見せた。
時には最終ラインに入ってビルドアップにも参加し、本田圭佑(ミラン)の2点目につながる体を張ったクリアも見せた。新たなポジションの第一歩としてはかなりポジティブに捉えていいだろう。
「ホンジュラスの攻撃のクオリティがそこまで高かったわけじゃないので、崩される場面はそこまでなかった。でもブラジルなんかと対戦したら全然違うゲームになっているはず。
あそこまでサイドのFWが攻め残りしていられることはないと思うし、強い相手にはそれなりに戦い方を変えるというか、臨機応変にやってかないといけないという話はしました」と何事にも厳しい男はたった1試合の大勝で物事を楽観視するはずがない。