「自分もまだまだ若い選手には負けていられない」
ハビエル・アギーレ監督の初陣となった9月2連戦(ウルグアイ・ベネズエラ)に招集されながら、左ひざに違和感を訴えて初戦に出場することなくドイツに戻ることになった長谷部誠。
その後、新天地のフランクフルトではボランチでコンスタントに試合に出ていたが、10月2連戦(ジャマイカ・ブラジル)は招集見送りとなった。
「Aマッチデーの時にクラブに残るっていうのは欧州に行ってから初めてみたいな感じだった。チームでも代表選手は結構いなくなりますし、選手っていうのは10人くらいになってしまうんで、練習らしい練習もあんまりできなくて、まあ寂しい気持ちにはなりますけど。
日本代表って場所はすごく刺激のあるところだと、1回呼ばれなかったことで、改めて感じることはありました」と2010年南アフリカW杯からキャプテンマークを担い続けてきた男は、多少なりとも複雑だった胸中を吐露していた。
その間、日本代表は1勝1分2敗という足踏み状態に陥った。とりわけブラジル戦ではネイマール(バルセロナ)の4発に沈み、闘争心の欠如が指摘された。
「これまでは若い選手たちも多かったので、日本代表で初めてプレーする選手もいましたし、そういう選手たちなんかは多少慣れていない部分や遠慮もあったかもしれない。
でも日本代表は常に勝たなければいけないところだと思いますし。厳しさを選手自身で作っていかないといけない。自分もまだまだ若い選手には負けていられないので、いい競争をしたいと思います」と長谷部も原点に戻って1からアギーレジャパンの戦い方を習得して行こうという強い意気込みをのぞかせた。
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