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セリエA 10年前

求められる「インテリスモ」。監督交代のインテル、マッザーリ解任の2つの理由とマンチーニに課せられた責任

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

ノルマは4年間で3度のCL出場権獲得

 マンチーニが2004年から2008年にかけてインテルを率いていた際、チームにはサネッティ、デヤン・スタンコビッチ、ルイス・フィーゴ、パトリック・ヴィエラ、エルナン・クレスポ、クリスティアン・キヴ、マルコ・マテラッツィら世界的名手たちに加え、若き日のマリオ・バロテッリがいた。バロテッリを手なずけることができたのは後にも先にも彼だけだ。

 彼は現在インテルに所属している選手たちで何を目指していくのだろうか。

 まず、マンチーニはチャンピオンズリーグ出場権を獲得してインテルがチャンピオンズリーグでも通用するレベルにあることを証明しなければならない。チャンピオンズリーグに出場するためには3位以内に入る必要があるが、これが彼の当面の目標になるだろう。

 現在インテルは巨額の負債による財政問題を抱えており、先週にはトヒル会長がUEFAに呼び出された。そこでトヒル会長は4年間でチャンピオンズリーグに3回出場することを前提とした財政再建計画を提出した。

 その計画はチャンピオンズリーグに1回出場するごとに少なくとも2000万ユーロ(約29億円)の価値があるとの見込みをもとに計算されているのだ。

 故に、マンチーニは前回監督を務めたときとは比べ物にならない巨大な期待と大きな責任を背負っている。

 マンチーニ監督の最初の試合はミランとのダービーマッチだ。もしミラノダービーに勝利したならば、彼やチーム、そしてファンにとって残りのシーズンを戦う上での大きな後押しになることは間違いない。

【了】

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