「いろんなものを吸収しながら、監督の要求に応えていきたい」
ただ、今回のホンジュラスであれば、世界の強豪国と渡り合ってきた遠藤にしてみれば、赤子の手をひねるくらいラクな相手だったはず。これで満足していたらアジアカップ2連覇はおろか、2018年ロシアW杯でのリベンジも叶わない。百戦錬磨の男はそのことを誰よりも熟知しているに違いない。
「このゲームは勝って当然だと思う。でも勝つことでチームに落ち着きをもたらせるし、自分たちもいいイメージを持つことができる。形づくりという意味では非常によかったと思います。
次のオーストラリア(18日=大阪)はアジア杯で対戦するかもしれないので、ここでしっかりと叩いておかないといけない。僕らも監督が代わって、試合の入り方であったり、ゲームの組み立てだったり、フィニッシュに行く形だったり、精度もさらに上げないといけない。
僕自身もさらに理解を深めていかないといけない。今の自分はまだまだアピールする立場だし、持っているものを全て出さない限りはメンバーに残ることはできない。毎日、いろんなものを吸収しながら、監督の要求に応えていきたい」と遠藤は意気込みを新たにした。
チーム最年長者がこれだけの仕事をしてしまったら、若い選手はより一層、奮起しなければならなくなる。遠藤の後継者と言われる柴崎岳(鹿島)などはその筆頭だろう。
次世代を担うべき90年代生まれの面々が、この日の遠藤の一挙手一投足を見て、何を感じ、自分自身をどう変えていくのか。そのあたりにも注目しつつ、11月シリーズの残りの活動、そしてアジア杯の動向を見ていくべきだろう。
【了】
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