「勝負を決めるようなゴールを決められてよかった」
こうした結果として、吉田麻也(サウサンプトン)の先制点につながるCKを蹴り、自ら豪快なミドルシュートを決め、後半立ち上がり早々の乾貴士(フランクフルト)の3点目をお膳立てしてみせた。
その圧倒的な存在感に「ホントにヤットさんの落ち着きはチームに安心感を与える。本人自体のオーラや余裕がすごく感じられて、僕らも慌てなくていい雰囲気にさせてくれる、正直なところ、僕ら若手の力不足を痛感させられたのはある」と酒井高徳(シュトゥットガルト)もショックを受けたほど、大ベテランの落ち着き払ったプレーは異彩を放っていた。
「準備期間が短い割に、それなりにうまくできたかなと。前線の飛び出しのタイミングだったり、ビルドアップ時の参加だったりとか、微妙なバランスが必要になってくる。あとは攻守の切り替えだったり、できる限り高い位置で相手をはめにいくっていうところは注意しながらやっていました。
監督にはそんなに細かいことは言われてないですし、積極的に前へ行くこと、守備では極力高い位置でボールを取ることくらい。
真司(香川=ドルトムント)との関係も基本的に形を決めずにやっていたし、真司も自由に動くタイプなので、スタートポジションだけを決めて、あとは自由にやった。初めて横に並んだ割にはスムーズだったと思います。
自分のゴールの場面は、枠に飛ばすってことと、もうちょっと低い弾道で、よりギリギリを狙いましたけど、ちょっと甘くなってしまった。それでもゴールはゴール。3点目で、勝負を決めるようなゴールを決められてよかった」と4ヶ月半ぶりの代表戦に一応の手ごたえをつかんだ様子だった。