ホンジュラス戦に臨む日本代表【写真:Getty Images】
フットボールチャンネル編集部では、「日本代表Q&A」と題し、今夜行われる日本代表対ホンジュラス代表の試合に向けてツイッターを使って質問を募集しました。
ここからは皆さんの質問にフットボールチャンネル編集長の植田路生、マネージングエディターのチェーザレ・ポレンギ(チェーポ)、フットボール批評編集長の森哲也が答えていきます!
この代表でも本田が中心で進んでいくと思いますか? 本田のポジションはトップ下ではなく右でいいと思いますか?(@ kh_dusttrailより)
植田「はい。間違いなく本田が中心になっていきます。それ以上の選手がいないから。本田のポジションはアギーレが4-3-3を好む限り、やむを得ない。ミランでの同じポジションなのでそこまで問題ではないと思う」
チェーポ「本田は高校サッカー時代からリーダー。だから、彼中心で問題ない。キャプテンもやって欲しい。アギーレジャパンの前線は流動的に動いて欲しい。だから、右か中央かは問題ではない」
代表で3-5-2はどう思いますか? やはりCBの人材不足の日本では無理ですか?(@ larc_lifesizeより)
植田「無理ではない。広島や浦和は3バックで成功した。ただ、代表は練習時間が少ないから難しい」
森「CBの人材不足だからこそ3-5-2はありだと思います」
チェーポ「面白いと思うが、90分走っているウイングバックの努力次第。長友佑都、酒井高徳、もしくは槙野智章が頑張ればできる。ただ、慣れていないからJリーグで3バックを採用している広島、柏、浦和などからしか選手を選べないかな」
今日の試合の注目選手とどのようなところを観れば良いか教えて下さい。(@kunagerosより)
チェーポ「ザッケローニ時代のベテランと武藤がどのように絡んでいけるか」
植田「内田。久々復帰でどのようなプレーをするのか。競争も激しくなっているので、結果が求められる」
森「前代未聞(!)といえる監督不在のなかで練習してきて、準備不足のなかで選手がどれだけ対応できるか、対応力や臨機応変さに注目しています。そういった意味でも注目は賢いプレーができる遠藤選手」
宇佐美はアギーレの中ではすでに構想外でしょうか? 調子のいい選手を代表に呼ばないで、全く試合に出てない選手を呼ぶのは他の選手のモチベーションに関係すると思いますがどうでしょうか?(@tsujinyo48より)
植田「しばらくは構想外だと思う。残念ながら11月まで呼ばれないとアジアカップで招集するのは難しい。逆に1月に呼んだとしたら少し、意味がわからない。試合に出ていない選手も呼ばれているが、ある程度は仕方がない。日本はスペインやブラジルのように人材豊富ではない。代表レベルの選手は限られている」
チェーポ「日本の若いストライカーの中で武藤と宇佐美が一番であるのは間違いない。宇佐美は国際経験も十分にある。季はチームのためによく頑張っている。なぜ招集されていないのかは本当に不思議。ピッチ外で何かあるのかもしれない」
森「アギーレは90分間戦える選手を今は選んでいるように思うので、そういった点で宇佐美選手に物足りなさを感じているのかもしれません。短い時間で決定的な仕事ができる選手なので、選んでもいいとは思いますがそこは監督の判断ですね」
個人的に代表はその時1番優れたメンバーを選んでほしいと思っています。4年後に向けて若手を起用する方針(今回は遠藤今野長谷部選ばれてますが)にいてどうお考えですか? (@airin5より)
4年後30後半になるようなベテランは呼ぶべき?(@rockisland1267より)
森「同感です。基本的には実力重視で、そういった選手を押しのけないと若手も出られないというような状況が健全な競争だと思います」
「30歳以上のベテランはどんどん呼んでいいと思います。年齢だけを物差しにするのは時代遅れかと。ベテランでも賢くプレーできれば30代後半でも十分やれますよね。むしろ若手や経験のない選手には手本が必要なので、今回選ばれた選手以外にも中村憲剛、大久保嘉人、闘莉王などを呼んで欲しいですね」
チェーポ「簡単に言えば、成功するチームにはベテランと若手のバランスが必要。優勝するようなチームのメンバーは必ずそうなっている」
植田「無理に若手を起用する必要はないが、4年後に30台後半になるような選手を招集するのは疑問。ましてや親善試合に実力が分かっているベテランはあまり必要ではない」
日本代表に現行の4-3-3は向いていると思いますか?やるならアンカーに最適な選手は誰だと思いますか?(@ foot_3to4より)
多少問題のある日本のディフェンスの改善策として、人数をかける3-5-2やコンパクトなプレスをかける4-4-2は選択肢としてありでしょうか?もしくはドルトムント式の「ゲーゲンプレッシング」は可能?(@usomeganeより)
植田「フォーメーションではなく、どのようなサッカーを目指すか、が大事。数字の並びは重要じゃない。アンカーを置くなら細貝がベスト」
チェーポ「使うメンバーと相手による。僕が思うに、日本に一番似合うのは4-1-2-3-0。つまり、岡田武史監督時代のように。なぜなら、日本のCBはアンカーのヘルプが必要。また、世界レベルのトップストライカーがいない。アンカーは細貝が最適なのは間違いない。森重も悪くない」
森「Jリーグでもやっているチームが少ないので、あまり向いていないように感じています(笑)。ただ、ザッケローニさんのように簡単にはあきらめないで欲しいですね。アンカーに最適な選手はレオ・シルバ(笑)」
アギーレ監督はエスグデロが日本人って事分かっていますか?(@0303militoより)
チェーポ「昨季と今季のアジアにおける日本人で、エスクデロは最も目立った選手の一人。彼はアギーレとスペイン語でコミュニケーションもとれる」
森「アギーレさんに聞かないとわかりません(笑)」
植田「分かっているはず。ただ、Kリーグまでチェックしている時間はなかったと思われる」
守備が不安視されていますが、DFラインを高めに設定し、コンパクトにする守備の構築が将来的にもいいと思いますか?(@ R_Feliottiより)
植田「それができればベストだが、そのためにはかなりの時間が必要。つまり、スペインやドイツのようにすぐなれるか、と言えばそうではない。今のままだと100年経っても難しい」
森「そのときいる選手によるのではないかと思います。コンパクトさはDFラインの高低にかかわらず必須ですよね」
チェーポ「使うGK次第。西川なら、彼からビルドアップができるし、ラインコントロールしやすい」
ツイッターで質問を送ってくださった皆さん、誠にありがとうございました。この記事に取り上げられなかった方は申し訳ありません。諦めずまた参加していただければと思います。
フットボールチャンネルでは今後もユーザー参加型の企画を実施してききますので、次回もぜひお楽しみに。多くの皆さんの参加お待ちしています!
【了】