期待されるゴールラッシュ
時を同じくして10日、ブラジルW杯でのドイツ代表を取り扱ったドキュメンタリー映画「Die Mannshaft」のプレミア試写会に参加したボアテングは、またこう述べている。
「そのW杯の感情は頭からとり去らなくてはならない。W杯は過ぎ去った。我々は十分に尊敬されたよ。今私にとっては、遅くとも一つの新しいシーズンが始まる」
決してボアテングは映画「Die Mannshaft」を否定してはいない。ただ、今ドイツ代表は「欧州選手権予選の段階」にあるということだ。過去の栄光を否定する訳ではないが、浸っていることの出来る時間は限られている。時間は淀みなく流れていく。次の戦いは既に始まっていた。そしてジブラルタル代表戦が間近に迫っている。
13日付のキッカー紙は、チーム・マネージャーのオリバー・ビアホフが「多くのゴール」を待ち望んでいる、と記している。ここまで欧州選手権予選でジブラルタル代表は3戦を終えて、対ポーランド代表戦で7失点、対アイルランド代表戦で同じく7失点、そして対グルジア代表戦で3失点の計17失点と、グループDで最下位に沈んでいる。よって当然のことながらドイツ代表のゴールラッシュでの勝利も期待されるところだ。
13日付のドルトムントの地元紙ルール・ナッハリヒテンは「フットボールの小人に対するベスト・イレブン」と見出しを付けた。同紙は「指揮官レーブとチームはジブラルタルに対して多くの集中を必要とする」とする。
※編注:この場合の「小人」という表現は、強豪という意味合いで使用する「巨人」への対義語。現地での質感をストレートに伝えるためにそのままの表現を用いています。
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