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日本代表 10年前

「ゴールに直結するプレーを」。初の横並び、遠藤とのコンビで“真の香川真司”を取り戻すか

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「点を取るためにどう崩していくのかを意識して」

「ゴールに直結するプレーを」。初の横並び、遠藤とのコンビで“真の香川真司”を取り戻すか
今季ブンデスリーガで挙げた得点はわずか1点。香川自身も満足していないに違いない【写真:Getty Images】

 ザッケローニ監督時代の重要な得点源になっていた本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(マインツ)、香川の3枚看板にゴールがないままでは、チームに勢いも生まれない。ザックジャパン時代の2列目とはポジションも役割も異なるものの、エースナンバー10を背負う男は、自ら率先してそのタスクを果たしていく覚悟だ。

「もちろん自分も(ゴールを)取りたいですし、それはみんな思っていること。そこ(フィニッシュ)の能力を上げていかないといけないし、そのためには、やり続けるしか方法はない。

 点を取るためにどう崩していくのかを試合の中で意識して、その決定機をしっかり決めること。その能力を発揮するだけだと思います」と本人も語気を強めた。

 かつてゴールを量産したドルトムントに復帰したものの、今季ブンデスリーガで挙げた得点はわずか1点。香川自身もその数字には満足していないに違いない。

 現在は組み立てに関わる部分が多く、フィニッシュに専念していた当時とはタスクが異なる部分も多いが、もっともっと貪欲にゴールを狙っていくのが真の香川真司である。

 今回のホンジュラス戦で国際Aマッチ通算20ゴール目を奪い、大きな飛躍のきっかけをつかめれば、クラブでのパフォーマンスも劇的に変化するかもしれない。そんなポジティブな一挙手一投足を久しぶりにぜひ見せてもらいたい。

【了】

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