「レベルの高い相手とやった時に評価していかなきゃ」
失意の2014年ブラジルW杯の後、ボルシア・ドルトムントへ移籍して、ようやく本来の攻撃センスを取り戻しつつあった香川真司。
しかしアギーレジャパン初招集となった10月2連戦は、1試合目のジャマイカ戦(新潟)で脳震とうを起こし、まさかの代表離脱を余儀なくされた。4-3-3のインサイドハーフとしての手ごたえをつかもうとしていた彼自身にとっては、不完全燃焼感の強いシリーズになってしまった。
「ジャマイカ戦に関しては手ごたえって言うのはあんまり…、相手の移動距離だったり、メンタル的なものもあったんで。やっぱり相手がしっかりとした状況で戦ってきた時、実際ブラジル戦も4点入れられましたし、そういうレベルの高い相手とやった時に自分たちを評価していかなきゃいけない。そういうチームに勝たないとやっぱりW杯では勝てないですから。
今回は2試合しっかりとやって、改めていい手ごたえを感じられればいいと思いますし、自分がどういうものを求められるかに集中して取り組んでいきたい。やっぱり大事なのはどこまで動きの幅を持てるか。
トップ下とは違うポジションなんで、すぐには答えが出ないとは思いますけど、時間をかけてでもしっかり順応していきたいと思います」と今回、再び日本代表に戻ってきた香川は、インサイドハーフとしての自分を確立させる強い意識を持っている。
ジャマイカ戦では細貝萌(ヘルタ・ベルリン)がアンカーに入り、右インサイドハーフに柴崎岳(鹿島)、左に香川という組み合わせだったが、今回のホンジュラス戦(豊田)ではアンカーに長谷部誠(フランクフルト)が入り、右インサイドに遠藤保仁(G大阪)、左に香川という構成になりそうだ。