ソシエダで就任会見に臨んだデイビッド・モイーズ新監督【写真:Getty Images】
レアル・ソシエダの新監督に就任したデイヴィッド・モイーズ氏。13日、就任記者会見が行われた。
昨季、マンチェスター・ユナイテッドを解任されてからフリーだったモイーズ監督。「ソシエダの会長は私をとても信頼しており、何度も説得された。そして彼とサン・セバスチャンで夕食を共にして、そのときクラブの施設も見た」と熱心なアプローチがあったことを明かした。
レアル・ソシエダとは無縁かと思われたが、「偶然にも長年見てきた。82-83シーズンのセルティック時代にソシエダと対戦したことがある。街も美しい」と、クラブとの縁を語り「全ては偶然から来ているけどここにいられて幸せだ」と、満足感を示した。
リーガ・エスパニョーラには英国出身の監督が少なく、異国で働くことは容易ではないが、「ソシエダにはトシャックやコールマンのような偉大な英国人監督がおり、他にもリーガではテリー・ヴェナブルズ(元バルセロナ監督)という偉大な監督もいた。彼等と同じレベルまで持ち上げたくないけどどうだろうね」と、大先輩達に敬意を払った。
謙遜しているかに見えたモイーズ監督だが、「プレースタイルは、グアルディオラよりかはモウリーニョに似ている」と本人とは正反対にプレミアリーグで結果を出す指揮官と重ね合わせた。
レアル・ソシエダは、現在15位だが降格圏の19位と同じく、わずか勝ち点9しか得ていない。英紙『ザ・サン』によれば、推定年俸は450万ポンド(約8億2000万円)だという。巨額報酬を得るモイーズ監督は、ソシエダの救世主となり、汚名を返上することができるだろうか。
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