チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ【写真:Getty Images】
西ロンドンを本拠地とするプレミアリーグのチェルシー。ホームスタジアムのスタンフォード・ブリッジは収容人数が約4万2000人。
同じくロンドンを本拠地とするライバルのアーセナルの本拠地エミレーツスタジアムは6万人を超える収容が可能だ。
現地時間12日付の英紙『ミラー』によれば、この両者の観客動員数の開きにより、1試合当たりの収益の差は150万ポンド(約2億7000万円)にもなるという。シーズンで見ればその差は3500万ポンド(約63億)に及ぶ計算だ。
そのため、チェルシーは以前から新スタジアムを建設の計画を立てていた。 しかし、ファンからは移転に対して反対の声も挙がっており、加えてスタンフォード・ブリッジのあるチェルシー地区はいわゆる高級住宅街。建物が密集しているエリアだけに、十分な土地を確保するだけの余裕はなく、計画は頓挫している状態。
さらに『ミラー』によれば、仮に移転が決まったとしても計画の実行まで5年は懸かると推定されている。そこから建設作業に2年は要するため、新スタジアムが見られるとしても、早くて7年後と推定している。
移転の代替案として、スタジアムの改修により座席を増やすという計画もある。
改修工事によりスタジアムが使えない間は、ロンドンにあるラグビー専用競技場のトゥイッケナム・スタジアムで試合を行うことになるという。同スタジアムは8万2000人収容可能な「ラグビーの聖地」であり、過去にサッカーの試合が行われたことはない。
【了】