カルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、スペインラジオ『オンダ・セロ』のインタビューに応じてクラブやサッカー界に関する様々な質問に答えた。
就任2シーズン目に突入したアンチェロッティ監督はチームについて「偉大なプロフェッショナリズムを肝に銘じている。ミランの様にクラブの歴史の責任感は役立つが、彼らは私が指揮した中で最も努力と鍛錬を怠らないチームだ」と選手のプロ精神を高く評価した。
さらに、「ここではモチベーションを高める問題によって選手と衝突したことはない。例えば、出場機会の少ない選手は不満を持ってもインテンシティーは下げない。むしろ監督に好まれる様、より激しく練習に臨む」と加えた。
なお、渦中にいたGKイケル・カシージャスの議論については「彼のキャリアで最も長かった議論だった。長く続いたけど、チーム内で問題は一度も無かった」とマスコミとサポーターが大袈裟にとらえていたと指摘した。
アンチェロッティ監督は、今夏バイエルンに加入したMFシャビ・アロンソに監督の資質が備わっていると考えて“プロフェッサー(教授)”と呼んでいたが、後釜のMFトニ・クロースについても同じ言葉を捧げた。
「クロースはまた別のプロフェッサーだ。常に落ち着いている様に見えるから驚かされる。プレスをかけられて敵がどれだけ近くても、彼のプレーはいつも同じだ。とても重要だ。我々のプレーの多くは彼を通る。“シャビ・アロンソ大学”を早く卒業できたね」と、現バイエルンMFのプレースタイルを短期間で引き継げたことを絶賛した。
一方で、シャビ・アロンソの急な退団要望に関しては「クロースのタレントを考慮してシャビの意見を尊重した。裏切りなどではない。違う文化、他国でチャンスが欲しかっただけだ。とても賢い男だよ」と理解の言葉を示した。
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