様変わりしたサンテティエンヌのスタジアム
先日、久しぶりにサンテティエンヌのジェフロワ・ギシャールスタジアムを訪れた。
ヨーロッパリーグでサンテティエンヌとインテル・ミラノが対戦し、左ふくらはぎを負傷して欠場が続いていた長友の復帰戦となるはずだった。ところが、前夜から風邪の症状が出て、試合当日も発熱していたということで長友はホテルで休養。試合は1-1のドローに終わった。
松井大輔が所属していた08-09シーズン、このスタジアムには何度となく足を運んだ。プレス用入り口などは目をつぶってでも辿り着けるくらい慣れ親しんでいたはずで、そのつもりで呑気に出かけたら、探しあぐねてしまった。
というのも、現在、ジェフロワギシャールは、再来年のユーロに向けて大改装工事中で、スタジアム周辺が様変わりしていたのだ。
つい先月も、キャパシティが6万7000人に拡張されたマルセイユのヴェロドロームの改修工事が終了して新スタジアムがお披露目されたが、現在、フランスのスタジアムではあちこちで工事が行なわれている。
パリ・サンジェルマンの本拠地パルク・デ・プランスもその一つで、スタンドからミックスゾーンへ行く道筋などは、階段を上がったり下がったり、まるで迷路のように入り組んでいる。
ユーロ2016年の開催地に選ばれた10カ所では、4カ所(リール、ニース、リヨン、ボルドー)でスタジアムが新設され、5カ所(マルセイユ、パリ、サンテティエンヌ、ランス、トゥールーズ)で増改築が行なわれる。
工事の総費用は26億ユーロ(約3749億6000万円)に上ると言われ、そのうちの3分の2にあたる17億ユーロ(約2451億6600万円)は、国民からの税収入といった、公的資金から賄われることになるそうだ。