1トップとして絶対的な存在に。周囲にも理解求める
「例えば、ウッチー(内田)との関係にしても、クロスだけじゃなくて、裏に抜けるボールも出してくれる。ウッチーはそういうロングボールの質も高いし、フンテラールに出しているのも見ているんで、自分がそういうボールを呼び込めればいいと思います。そうなれるような動き出しを周りに見てほしいですね。
とにかく、アジアカップは絶対優勝しないといけないし、そこに向けてこの2試合はすごく大事になると思います」と、岡崎は自ら攻撃のスイッチを入れる重要な役割を担おうという強い覚悟を持っている。
確かにザックジャパン時代を振り返ってみると、攻撃のスイッチ役は本田か香川のいずれかが担うケースが多く、あくまで岡崎は彼らを輝かせる黒子という印象が強かった。それを本人も認識しつつ、自分はサイドで敵を引きつけて中央にスペースを作ることを第一に考えてきた。
しかしながら、アギーレジャパンでの岡崎は、現時点で攻撃の絶対的な軸。1トップ候補には皆川佑介(広島)やハーフナー・マイク(コルドバ)、豊田陽平(鳥栖)などが呼ばれてきたが、誰も定着しきれていない。
メキシコ人指揮官は時間帯によって本田や武藤らを真ん中に置いているが、1トップで計算できる存在は岡崎1人だ。
そういう役割の変化を周囲にも理解してもらって、岡崎を中心にパスが供給されるようになれば、もっと決定的なチャンスが増えてくるはず。それを同じ2014年ブラジルW杯1次リーグ敗退国であるホンジュラスとオーストラリア相手にできるのか。この2連戦は岡崎にとっての大きな試金石になりそうだ。
【了】