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Jリーグ 10年前

“運命の選択権”を手にした清水。「J2経験なし」クラブの誇りは守れるか? 熾烈な残留争いに臨む

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

イニシアチブを握る重要性を強調するヤコビッチ

 最もハラハラするシナリオは、シーズン最終節までもつれる展開だ。セレッソは大宮アルディージャとのアウェイ戦に臨み、清水はヴァンフォーレ甲府をホームに迎える。

 セレッソは、下から2番目(勝ち点30で17位)に位置しており、甲府はここ4試合を2勝2分で乗り切って勝ち点を36に伸ばして13位まで順位を上げた。

 清水(15位)、大宮(16位)、そしてベガルタ仙台(14位)も降格を回避するために必死で戦うだろう。

 ヤコビッチは、“運命の選択権”を手に入れたことアピールし、清水がイニシアチブを握ることの重要性を強調した。

「我々と競い合っているのは3チーム。そして、全てのチームが勝ち点を獲得したいと望んでいる。しかし、“運命の選択権”を他のチームに譲るつもりはない。私は、清水がこれまでJ2に落ちたことがないという事実を知っているんだ」

【了】

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