ブンデスリーガ第11節が現地時間9日に行われ、MF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントはホームでボルシアMGと対戦して1-0で勝利している。
チャンピオンズリーグ(CL)を無敗で早々に決勝トーナメント進出を決めたものの、リーグ戦では暫定で最下位になってしまったドルトムント。絶対に負けられない一戦で迎えたのは、ここまでバイエルン・ミュンヘンと並び未だリーグ無敗のボルシアMGだった。
試合は、58分にボルシアMGのMFクリストフ・クラマーがオウンゴール。その1点を守りきり、ドルトムントがリーグ8戦ぶりに勝利した。
苦しい時期を乗り越えてようやく勝利を手にしたユルゲン・クロップ監督。試合終了後にサポーターの元へ向かい、深々と頭を下げて感謝している。さらに、結果が出ていない時期も解任などの話を一切出さず、支え続けたミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOにも感謝の意を示した。
勝利に対しては、「何を言っていいか言葉が見つからない」と、苦しんで手に入れただけに多くを感じ、安堵している様子。そして、「前半は相手の良さを消し去ることが出来た」と、試合を振り返っている。しかし、20本以上のシュートを放ちながら、オウンゴールの1点で終わったことに関しては「チャンスを逃しすぎた。もっと完璧にする必要がある」と述べた。
それでも厳しい状況を脱するために「まずは勝ったことが一番だ。それが大きい」と、勝てたことを素直に喜んでいる。
ようやく苦境を脱したことに、「チーム全体で戦い、助け合い、すべてを出し切った」と、選手、スタッフ、フロント、そしてサポーターが一丸になったからこの勝利が得られたと明かした。
この勝利で降格圏を脱出できたが、まだ順位は安心できるものではない。しかしクロップ監督は、「我々はすでに学んだ」と、コメント。勝てない苦しさを学び、同じことはもう起こさないと、苦境を乗り越えてさらに一丸となったチームに自信を示した。
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