酒井高徳の所属するシュトゥットガルトのアルミン・フェー監督は、同選手を「福袋」と呼んでいる。5日のドイツ紙『キッカー(電子版)』が伝えている。
酒井は、これまで歴代のシュトゥットガルト監督からその実力を買われ、ほぼレギュラーとして起用され続けてきた。しかし、驚くようなプレーを披露する一方で、時には信じられないようなミスを犯すなど、決してそのプレーは安定していないと同紙は述べている。
今季から就任したフェー監督も同様で、ほとんどの試合で酒井を左SBのスタメンとして起用。しかし、同選手の低調なプレーが続いていることもあって、チームは10節を終えた段階で23失点と苦しんでいる。
優れた才能を持ちながら、“天才と狂気”が紙一重。その結果、喜びか失望か両極端なパフォーマンスとなることから、フェー監督は酒井を「福袋」と比喩した。
同紙によれば、新加入のMFアダム・フロウシェクやMFダニエル・クラインをSBとして起用する選択肢はあるが、怪我や本来のポジションではないという理由から酒井が最も信頼度が高いようだ。
その状況の中、フェー監督は現在、守備の改善に取り組んでいる様子。その中にはもちろん酒井も含まれており、細かい部分で修正が求められている。その成果は8日に行われるブレーメンとのアウェイ戦で発揮されるだろう。
フェー監督の「福袋」は、果たして当たりか外れか? 日本代表に合流前最後の試合こともあり、酒井としてもきっちりと結果を出しておきたいところだ。
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