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レアルの“豪腕”ペレス会長、次なる戦略は「アブダビ・ベルナベウ」。重視すべきは伝統か財政か…現地ファンも賛否

レアル・マドリーの本拠地として知られる「サンチャゴ・ベルナベウ」の名前が消える可能性が高まっている。大改修のための命名権売却によるものだが、伝統は途絶えてしまうのだろうか…。

text by 編集部 photo by Getty Images

中東アブダビの石油投資会社と契約締結

レアルの“豪腕”ペレス会長、次なる戦略は「アブダビ・ベルナベウ」。重視すべきは伝統か財政か…現地ファンも賛否
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長【写真:Getty Images】

 レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が10月28日にUAE・アブダビの国際石油投資会社(IPIC)と結んだ契約によって、サンチャゴ・ベルナベウの名前は着々とアラブ色に染まっていく。

当初、ペレス会長は契約の詳細を明かさなかったが、スペイン紙『ABC』は年間300万ユーロ(約4億2千万円)におよぶ3年の“スポンサー契約”を結んだと伝えている。

 さらに、2007年から2011年までスペイン紙『マルカ』の編集長を務めたエドゥアルド・インダ氏は、4日にスペインTV『エル・チリンギト』でIPICがスポンサー料の他にベルナベウの改修工事の為に20年に渡って4億2500万ユーロ(約595億円)を支払うと明かした。

 こうしてマドリーは、ベルナベウの改修工事に向けて新たな一歩を踏みだした。残るは7月31日にスペイン高等裁判所が下した工事中止の判決が取り消しになるのを待つのみ。既にクラブとマドリー市役所はスペイン最高裁判所に「異議あり」と掛け合っている。

 ペレス会長による改修計画は、スタジアム付近に1万2250平方メートルの新ショッピングモールとホテルを建てること。さらに、スタジアムに屋根を設置することである。市役所は他にも地下に600台の自動車が入る駐車場の建設にも許可を出した。

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