ポルトガル国内制覇とその後の将来に向けて
こうして一時は名誉を回復することに成功したマルコ・シウバだが、モウリーニョやビラス・ボアスらの後を追うためには、このパフォーマンスを安定させなくてはならない。勝利したポルトとのクラシコでも、チームの総合力では劣っていた印象があった。
チェルシーのジエゴ・コスタには、何十回とディフェンスラインの裏を抜けられ、幾度となく危機的状況を迎えた。シャルケからは、不可解な判定の影響とはいえ4失点を喫し、未だマルコが理想とする高いディフェンスラインに、チーム自身が追いついていない。
ナニらの圧倒的な個人の攻撃力でなんとかカバーしている状態だが、それも長いシーズン、そういつまでもは続かないだろう。
エストリル時代に魅せた堅守速攻を、スポルティングでも同じレベル、いや、それ以上のクオリティを持って成し遂げることができるか。それを達成したとき、古豪スポルティングの復権、そして監督自身も世界に羽ばたくチャンスを掴むことができるに違いない。
ポルトガルきっての「男前」監督は、運命の分かれ道となる半年間を迎える。
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