遠藤と今野のG大阪ベテランコンビが復帰
日本代表のハビエル・アギーレ監督は5日、JFAハウスでホンジュラス戦(14日・豊田)とオーストラリア戦(18日・長居)に向けたメンバー23選手を発表した。
今回、アギーレ体制で初の招集となったのはGK東口順昭(G大阪)、DF内田篤人(シャルケ)、MF遠藤保仁、今野泰幸(ともにG大阪)、FW豊田陽平(鳥栖)、乾貴士(フランクフルト)の6選手。
なかでも注目なのは、遠藤と今野の2人。さらに、9月の初陣で選出されながら負傷離脱し、10月は選外となっていた長谷部誠も復帰。アギーレ監督は選手の選考基準に「将来性のある選手」を挙げていただけに、自らの意思を覆してのベテラン選出となった。
この人選についてフットボールチャンネル編集長の植田路生は「ベテランを呼んだのはアギーレの焦りではないか。4年後のW杯でのプレーは現実的ではない選手の招集は、いまいちチーム作りが進んでいないことの表れ」と語った。
さらに、フットボールチャンネルでマネージング・エディターを務めるチェーザレ・ポレンギは「一番『あれ?』と思ったのはG大阪から3選手を呼んだのに宇佐美が入っていないこと」とFW宇佐美貴史の選外は8日のナビスコ杯を考慮してのものではなかったことに驚いた。
また、「今野と長谷部よりも青山敏弘と大島僚太を見たかった。彼らも嫌いじゃないけど、ニューフェイスをもっと見たい」とJリーグで好パフォーマンスを見せている20代の選外を悔やんだ。
それでも、豊田が選出されたことには「とても嬉しい! だって、めっちゃ頑張り屋さん!!!」と、前線から献身的なプレスで攻守に貢献できるFWの選出を喜んだ。
11月の2試合は来年1月のアジア杯に向けた最終選考となる。それだけに、編集長の植田は「ある程度メンバーは見えてきた。川島、森重、酒井高、香川、柴崎、岡崎、本田、武藤は確定と言っていい」と最終メンバーを予想した。
しかし、疑問が残るのはアギーレ監督が“公用”を理由に合宿を離脱すること。母国メキシコで殿堂入りの表彰が行われるというが、これについて植田は「許せない! 監督が離脱して遅れが出るチーム作りをベテランに頼る印象。非常に残念だ」と本来果たすべき職務を果たさない指揮官に落胆した。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→
関連リンク
アギーレ代理人が語る『エル・バスコ』の実像
フットボール批評issue01 アギーレを殺すのは誰か?
タイトルという形で恩返しを
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性
鹿島アントラーズ サッカー王国のつくりかた
前セレッソ大阪監督『レヴィ―・クルピ』名伯楽が初めて明かす「若き才能の磨き方」
サッカー日本代表 きゃらぺた エンブレムVer.
それでも「内田篤人」が愛される理由
小林悠(川崎フロンターレ)小学生時代に培った技術が自分の武器を伸ばす
FC東京が本当に強くなるための覚悟
ガンバ・スタイルの神髄
乾貴士のサッカーフリースタイル 神技リフティングバイブル
ザックジャパンの軌跡 蒼き戦士たちの躍進とブラジルでの敗北、そして未来