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日本代表 10年前

アジア杯最終選考メンバーが決定。ベテラン勢招集は「アギーレの焦り」。指揮官の途中離脱には「許せない!」

来年1月に行われるアジア杯前最後の2試合に向けたメンバー23選手が発表された。これまでは若手選手を積極的に起用してきたアギーレ監督だったが、今回はベテラン勢も招集。本大会へ向けた“焦り”とも受け取れる人選となった。

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

遠藤と今野のG大阪ベテランコンビが復帰

アジア杯最終選考メンバーが決定。ベテラン勢招集は「アギーレの焦り」。指揮官の途中離脱には「許せない!」
アギーレ監督自らの意思を覆してのベテラン選出。その意図は?【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 日本代表のハビエル・アギーレ監督は5日、JFAハウスでホンジュラス戦(14日・豊田)とオーストラリア戦(18日・長居)に向けたメンバー23選手を発表した。

 今回、アギーレ体制で初の招集となったのはGK東口順昭(G大阪)、DF内田篤人(シャルケ)、MF遠藤保仁、今野泰幸(ともにG大阪)、FW豊田陽平(鳥栖)、乾貴士(フランクフルト)の6選手。

 なかでも注目なのは、遠藤と今野の2人。さらに、9月の初陣で選出されながら負傷離脱し、10月は選外となっていた長谷部誠も復帰。アギーレ監督は選手の選考基準に「将来性のある選手」を挙げていただけに、自らの意思を覆してのベテラン選出となった。

 この人選についてフットボールチャンネル編集長の植田路生は「ベテランを呼んだのはアギーレの焦りではないか。4年後のW杯でのプレーは現実的ではない選手の招集は、いまいちチーム作りが進んでいないことの表れ」と語った。

 さらに、フットボールチャンネルでマネージング・エディターを務めるチェーザレ・ポレンギは「一番『あれ?』と思ったのはG大阪から3選手を呼んだのに宇佐美が入っていないこと」とFW宇佐美貴史の選外は8日のナビスコ杯を考慮してのものではなかったことに驚いた。

 また、「今野と長谷部よりも青山敏弘と大島僚太を見たかった。彼らも嫌いじゃないけど、ニューフェイスをもっと見たい」とJリーグで好パフォーマンスを見せている20代の選外を悔やんだ。

 それでも、豊田が選出されたことには「とても嬉しい! だって、めっちゃ頑張り屋さん!!!」と、前線から献身的なプレスで攻守に貢献できるFWの選出を喜んだ。

 11月の2試合は来年1月のアジア杯に向けた最終選考となる。それだけに、編集長の植田は「ある程度メンバーは見えてきた。川島、森重、酒井高、香川、柴崎、岡崎、本田、武藤は確定と言っていい」と最終メンバーを予想した。

 しかし、疑問が残るのはアギーレ監督が“公用”を理由に合宿を離脱すること。母国メキシコで殿堂入りの表彰が行われるというが、これについて植田は「許せない! 監督が離脱して遅れが出るチーム作りをベテランに頼る印象。非常に残念だ」と本来果たすべき職務を果たさない指揮官に落胆した。

【了】

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