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日本代表 10年前

アジア杯へ最終テスト。「チャンスを与えられるべき選手」とは?“走れなくても世界クラス”宇佐美は招集なるか

text by 編集部 photo by Getty Images

ワールドクラスのスキルを持つ宇佐美は招集なるか

アジア杯へ最終テスト。「チャンスを与えられるべき選手」とは?“走れなくても世界クラス”宇佐美は招集なるか
日本代表にはない能力を持つ宇佐美貴史【写真:Getty Images】

 最後にFW勢。本田がミランと同じ右ウイングとして定着し、武藤が代表デビューから一気に新体制の“顔”とも言える存在に駆け上がった。そして、岡崎がポジションを本来のCFに移した。この3選手以外にアジア杯への招集が有力視されているのが柿谷曜一朗のみという状況だけに選手層のアップは欠かせない。

◯宇佐美貴史(ガンバ大阪)

 アギーレ監督が求める「走れる選手」というポイントには外れているものの、ワールドクラスのスキルはこれまでの日本代表にはない能力だ。ここまでの4試合でまともな得点はベネズエラ戦の2点のみという状況だけに宇佐美の存在は大きなプラスとなるはずだ。ただ、8日に行われるナビスコ杯の決勝を考慮されることも考えられる。

◯清武弘嗣(ハノーファー)

 ブラジルW杯以降、代表招集は見送られてきたが、クラブではMOMに選出されるなど、徐々にパフォーマンスを上げてきた。ウイングの層を厚くする存在としてテストされる可能性は高いだろう。

◯指宿洋史(アルビレックス新潟)

 すでに招集が内定しているとの報道もある。アギーレ監督は、ここまで皆川佑介やハーフナー・マイクといった長身FWを招集したものの、テストを通過したとは言いがたい状況。195cmと日本人離れした身長とスペイン語に堪能な指宿がメキシコ人指揮官の御眼鏡に適う可能性はあるだろうか。

△小林悠(川崎フロンターレ)

 こちらもブラジル戦で初先発を果たしたものの、52分に交代となって不完全燃焼。それでも、クラブでは好調を維持しており、アジアのレベルでは十分な戦力となる力はあるだけに再びチャンスを与えられるべき存在だ。

△エスクデロ・セルヒオ(FCソウル)

 アルゼンチン生まれの日本人ながら韓国でプレーする異色のFW。それでも、今季はACLのポジション別ベストプレイヤーのウイング部門に選出されており、日本代表の課題として度々挙げられる「個」の力を備えたウイングと言えるだろう。

 アギーレ監督は、これまでも「独自路線」と言われる選手選出を行ってきただけに、予想外の新戦力が招集される可能性は十分にある。それでも、来年1月のアジア杯まで残されたのは1回の招集と2試合のみ。オーストラリア戦終了後、本大会に臨む23人が浮かび上がってくるはずだ。

【了】

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