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香川真司 10年前

ドルトムントが示した「CLの顔」。引いた相手にゲームを支配。攻撃の中継点として機能した香川

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「必ず勝利を目指して、頑張りたい」

 そしてドルトムントは39分に先制点を上げる。左サイドでのロイス、香川のパス交換から、ベンダー、ケールと経由して右のピシュチェクへ。ピシュチェクの縦パスに抜け出したロイスが、ボールをゴール左下隅にきっちり流し込んだ。

 引いたガラタサライに苦戦しながら、前半終了間際のいい時間帯での先制だった。

 1点ビハインドとなったことで、ガラタサライも少し前へ出て来る。そのこともあってか、ドルトムントも若干戦い安くなった。

 56分、ショート・コーナーから香川が入れたクロスを、最後はソクラティスが押し込んで追加点を上げる。

 そして香川は63分にギュンドアンと途中交代となった。交代時にはジグナル・イドゥナの観衆は皆、拍手で香川を労う。

 その後70分にCKから1点を返されたものの、74分にはカウンターからインモービレが3点目、85分にはピシュチェクのグラウンダーのクロスがセミフ・カヤのオウンゴールを誘って、ドルトムントが4-1のスコアで快勝する。

 結局アウェイとホームの2戦を通じてガラタサライは、ドルトムントからすればスパーリング・パートナーに過ぎなかった。

 次は香川も「本当に全てを賭けるつもりで戦わなきゃいけない」と語る、現在無敗で3位と好調のボルシアMGが相手である。

 香川は言う。

「メングラもすごく調子が良くて、手強い相手ですけど必ずホームでやれるっていうところを見せないと、また中断期間に入っちゃいますし、必ず勝利を目指して、頑張りたいと思います」

 ガラタサライに快勝したことでドルトムントは、ボルシアMGと戦う上で最低限の準備は出来ている。

【了】

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