マンチェスター・シティのMFヤヤ・トゥーレは、勝利を挙げた2日のマンチェスター・ユナイテッド戦後、自身の『ツイッター』に喜びのメッセージを投稿。しかし、すぐに差別的なコメントが寄せられ、警察が動きだす事態となってしまった。
このことは現地時間の4日、英国複数メディアで伝えられている。
Y・トゥーレは以前、ワールドカップに集中するためにと自身のツイッターアカウントを削除していたが、ダービー後の月曜日、5ヶ月ぶりに再開。
しかしそれからまもなく、彼のアカウント(@YayaToure)には心ない発言が寄せられることに。再スタートから1日と経たないうちにフォロワーは1万4000人を越えていた。(日本時間4日現在)
この件に対しては反差別の運動をしている団体「Kick It Out」がすぐに警察に働きかけた。彼らはツイッターで「今日ヤヤ・トゥーレに対する差別的発言の件を警察に伝えました。そしてY・トゥーレ本人には私たちが全力でサポートすることを申し出ました」というメッセージを発している。
「Kick It Out」のスポークスマンはY・トゥーレ対する差別的発言への抗議が2件あった段階で、すぐに警察にそのことを知らせていたと明かしている。
そして、Y・トゥーレ本人が4日『BBC』のインタビューに答えた。
「(差別的なコメントをした)彼らには、自分が間違ったことをしていると理解して欲しい」
彼が差別的な被害を受けるのはこれが初めてではない。昨季のチャンピオンズリーグ、CSKAモスクワ戦ではスタンドのCSKAサポーターがトゥーレに対し、差別的なチャントを歌ったとして処分が下っている。
国際サッカー連盟(FIFA)に対しては、「彼らは間違った方向に進んでいる」とし、差別への取り組み強化を訴え続けてきたという。
「スポーツにおいて、このような不当な攻撃があるのは理解できない」
「ラグビーやテニスではこのような光景は見られない。スポーツはスポーツだ。スポーツは暴力ではない。スポーツはみんなにとって悪いことではない。健全で誇れるものだ」
Y・トゥーレはさらに悲痛な胸の内を明かし、一日でも早くサッカー界から差別がなくなることを目指している。
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