バルセロナの元名誉会長ヨハン・クライフ氏は、彼がカタルーニャに到来してからの40年を綴ったドキュメンタリー映画のプレビューで、サンドロ・ロセイ前会長を強く非難した。スペイン紙『エフェ』が伝えている。
2010年7月から14年1月まで会長を務めたロセイ氏は、11/12シーズンからカタール航空と契約を交わし、100年以上続いた“胸スポンサーのないユニフォーム”の伝統を破った。
現地サポーターにも批判されたこの行為に関してクライフ氏は「今のバルサの姿は見ていて哀れだ。ユニセフの時は誇らしかったが、今では世界的名誉を失くした。フロントの事情はチームが必要とする安定性に響く」と、スポーツ面でも状勢が悪化し要因の1つとした。
胸スポンサーの件など、様々な意見の食い違いによって2010年に名誉会長職を返還したクライフ氏だが「今クラブにかかっている汚名が私にもかからないよう、称号を返還したのは賢かった」と、今のバルサとは全く関係ない姿勢を見せた。
バルサの周辺に絶えないスキャンダルについては「このクラブを愛している誰もが今起こっていることに対して幸せでない。裁判が行われ、監獄に入るかもしれない元会長すらいる」と、クラブの状勢に悲しんでいる気持を表した。
また、ライカート監督とグアルディオラ監督が維持したプレースタイルを保つのは「困難」だと述べ「レアル・マドリーは前のバルサのメカニズムを盗った」と、マドリーが今プレーするサッカーを褒めたたえた。
最後に、ルイス・エンリケ監督が2連敗を喫したことによって去就が多少脅かされたことに関しては「9年の間に違うコーチは2人だけだったが(ライカートとグアルディオラ)、この3年間は3人だ」と、ファンに慎重性を取り戻して欲しい意向を見せた。
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