広州恒大足球倶楽部との契約を満了し、監督業の引退を宣言したマルチェッロ・リッピ氏。しかし、引退はクラブ監督だけだったようだ。イタリアメディア『トゥット・メルカート・ウェブ』が伝えている。
リッピ氏は広州恒大を指揮した日々について聞かれると「素晴らしい日々だった。最高の冒険だったよ」と話し、中国での生活が充実したものであったことを語った。同監督は2012年5月に広州恒大の監督に就任。クラブの国内リーグ4連覇に貢献し、2013年にはアジアチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げた。
引退を決意した理由については精神的な疲労を挙げた。クラブからは7ヶ月前には契約延長を打診されていたという。しかし、母国から遠く離れた土地に長く住むことが重荷になっていたと説明した。
今後について聞かれると、「日々練習と緊張にさらされるクラブ監督は引退する。しかし、代表監督の扉は閉ざさないよ」と、代表監督としては監督業を継続するつもりであることを明かした。
「広州恒大との新たな契約が満了したら、様子を見てみよう。ただ、将来的にある代表において重要なプロジェクトがあれば、私は魅了されるだろうね」
今後は広州恒大のテクニカルディレクターとして活動する予定のリッピ氏。近い将来、アジアの代表監督を務める日が来るかもしれない。
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