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本田圭佑 10年前

7日間で3試合目。過密日程にも「唯一の例外」。パレルモ戦先発有力の本田、外から中への動きがカギを握る

中3日で迎えるパレルモ戦、地元メディアは本田圭佑の先発を予想している。結果の出ないFW陣にあって、唯一継続した活躍を見せているため期待は高い。チームを勝利に導くパフォーマンスを発揮できるだろうか。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

守備に追い込まれたカリアリ戦

本田
2日の地元紙は、パレルモ戦で本田が先発すると一斉に予想【写真:Getty Images】

 2日の地元紙は、パレルモ戦で本田が先発すると一斉に予想した。ポジションは4-3-3の右FWと予想されているが、インザーギ監督自身は「なにぶん7日間で3試合目なので、すべての可能性を探らなければならない。システムも4-2-3-1で行く可能性もありうる」と語っていた。

 他のFWに結果が出ず、地元紙ではトーレスやエル・シャラウィへの懐疑が強くなっていく中、ここまで6ゴールを挙げた本田は「継続性のないFWの陣の中では唯一の例外」(コリエレ・デッロ・スポルト)というふうにみなされている。その信頼に応えるゴールに期待したい。

 さて相手のパレルモだが、開幕から調子が出ず初勝利は第7節まで待たなければならなかったが、内容では地力のあるところを見せていた。インテル、ナポリ相手に同点に持ち込み、勝利が見合うべき試合も多かった。

 プロビンチャのサッカーをよく知るイアキーニ監督のもと、タフなプレスで相手のストロングポイントを確実に潰し、ショートカウンターへと持っていくのが基本戦術となっている。

 さらにただの“格下”と違うのは、パレルモには戦力が整っているということだ。一年のB降格を経てセリエAに戻ってきた彼らだが、カバーニやパストーレなど若手南米人タレントを発掘した伝統はディバラ、バスケスの高速2トップに受け継がれている。U-21代表の大型FWベロッティも、注目に値する存在だ。

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