守備に追い込まれたカリアリ戦
2日の地元紙は、パレルモ戦で本田が先発すると一斉に予想した。ポジションは4-3-3の右FWと予想されているが、インザーギ監督自身は「なにぶん7日間で3試合目なので、すべての可能性を探らなければならない。システムも4-2-3-1で行く可能性もありうる」と語っていた。
他のFWに結果が出ず、地元紙ではトーレスやエル・シャラウィへの懐疑が強くなっていく中、ここまで6ゴールを挙げた本田は「継続性のないFWの陣の中では唯一の例外」(コリエレ・デッロ・スポルト)というふうにみなされている。その信頼に応えるゴールに期待したい。
さて相手のパレルモだが、開幕から調子が出ず初勝利は第7節まで待たなければならなかったが、内容では地力のあるところを見せていた。インテル、ナポリ相手に同点に持ち込み、勝利が見合うべき試合も多かった。
プロビンチャのサッカーをよく知るイアキーニ監督のもと、タフなプレスで相手のストロングポイントを確実に潰し、ショートカウンターへと持っていくのが基本戦術となっている。
さらにただの“格下”と違うのは、パレルモには戦力が整っているということだ。一年のB降格を経てセリエAに戻ってきた彼らだが、カバーニやパストーレなど若手南米人タレントを発掘した伝統はディバラ、バスケスの高速2トップに受け継がれている。U-21代表の大型FWベロッティも、注目に値する存在だ。