強引な攻撃も必要となるパレルモ戦
2人、3人で常にスペースが消され、結果クロスやシュートは引っかかったのだ。このことについては、本田には不憫な面もあった。チームのビルドアップが遅いため、パスが渡った頃には相手のゾーンが整ってしまう。
DFラインからのパスの精度が高まらないと、本田をはじめとした前線の選手がチャンスを作りにくくなるような状態は今後も続くことになるだろう。
とはいえビッグクラブの選手であれば、この状況のなかから強引にチャンスを作る力も要求される。警戒がますます強くなる今後、ワンチャンスをものにするプレイの精度アップが本田には求められる。
そのカリアリ戦の反省を活かす場として、中3日でパレルモ戦が訪れる。地方クラブや、A昇格を狙うBクラブでの指導経験が豊富なイアキーニ監督は、勝負を重視し相手の対策をためらいなくやってくる監督である。
本田にはCBの一人か左WBをつけて、またアバーテとの連係も切って来るような守備対策を練ってくることだろう。カリアリも攻撃的なチームの割に守備もしっかりしていたが、もっとタイトな守備組織が本田やミランに立ちはだかるはずだ。
そこをこじ開けて3試合ぶりのゴールへと結びつけることが出来るか。トーレスの出来の悪さや、エル・シャラウィのコンディションがなかなか上がってこないことに批判の声が上がる中、本田が再びコンスタントにゴール奪取に貢献できるかどうかが注目される。
【了】
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