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ドルトムント、先制するもバイエルンに逆転負け。香川は先制点の起点に

text by 編集部 photo by Getty Images

悪夢の5連敗となったドルトムント

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先制点の起点になった香川真司【写真:Getty Images】

 ドイツ・ブンデスリーガの14-15シーズン第10節が行われ、日本代表MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントは、アウェイでバイエルン・ミュンヘンと対戦した。香川はゼロトップのような位置でスタメン出場。

 リーグ戦いまだ2勝、現在4連敗中のドルトムント。不振が続く中、無敗で首位に立つバイエルンとの一戦を迎えた。

 香川は先月28日、DFBポカール(ドイツカップ)で1ゴール1アシストを記録している。バイエルンキラーとも言える背番号7に期待がかかる。

 最初のチャンスはバイエルン。6分、右からロッベンが中に持ち込むと、ワンツーのリターンを受けて左足でシュート。ヴァイデンフェラーがブロックする。

 9分、左サイドで香川が巧みな落としでムヒタリアンに繋ぐ。ムヒタリアンはそのまま中央へ持ち込むとフリーでシュート。しかしこれはポストに阻まれる。

 29分、ムヒタリアンのスルーパスにオーバメンが抜け出すも決めきれない。

 31分、試合が動く。先制したのはドルトムント。右サイドで香川とのワンツーで抜けたオーバメヤンがクロスを入れると、ファーサイドから走り込んだロイスが頭で合わせてネットを揺らした。右サイドを速い連携で完全に崩すと手薄な中央を完璧に突く形でゴールを奪った。

 バイエルンは38分、ロッベンが右サイドからボールを運ぶと、スルーパスにミュラーが反応するも、GKがセーブ。39分にもロッベンがPA内で決定機を迎えるも決まらない。

 ピンチも多かったドルトムントだが、前半を1-0で折り返した。

 51分、バイエルンにビッグチャンス。右サイドからのクロスをレバンドフスキがPA内でフリーで受けるも、シュートはGKの足に当たって枠を外れる。前半から、ドルトムントは守護神・ヴァイデンフェラーの好守が光る。

 59分、香川がバイタルエリアでボールを受けると、ターンから左足で狙うも枠を外れる。

 64分はバイエルン。右からのクロスをベナティアがフリーでヘディングもゴール左へ外れる。バイエルンは両サイド、中央とどこからでもゴールに迫ってくるもネットを揺らすことができない。

 69分、ゲッツェに代えてリベリを投入し勝負に出るバイエルン。ドルトムントは71分、香川に代えてグロスクロイツをピッチに送り出す。

 72分、バイエルンがついにゴールをこじ開ける。リベリのスルーパスはDFが防ぐも、こぼれ球をレバンドフスキが左足を振り抜く。チャンスを作りながら決めきれなかったバイエルンが同点に追いついた。

 そして84分、リベリがPA内で倒されPKを得ると、これをロッベンが決めてバイエルンが逆転に成功した。

 試合は2-1でバイエルンが勝利。香川が高い技術を見せたものの、ドルトムントはこれでリーグ戦5連敗となった。

【了】

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