ブンデスリーガ第10節が現地時間31日から2日かけて行われる。MF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントはアウェイでバイエルン・ミュンヘンと対戦。その試合を前に、移籍騒動に揺れるMFマルコ・ロイスが『フェイスブック』で、31日にファンに向けてコメントを残した。
2017年まで、ドルトムントとの契約のあるロイスだが、2015年の夏以降に2500万ユーロ(約35億円)の違約金を払えば移籍可能と言われている。
それについて、バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲ会長は「クラブ内で検討する」と、獲得の意思を明かした。ドルトムントからバイエルンに移籍した親友のMFマリオ・ゲッツェも「来てくれたら嬉しい」と、ラブコールを送っており、その去就が注目されている。
ドルトムント側も、2季連続で選手をバイエルンに引き抜かれており(ゲッツェ、FWロベルト・レバンドフスキ)、さらにロイス獲得の意思を示したことに不快感をあらわにした。
周囲が騒がしい状況の中、ロイス本人は移籍についてコメントをしていなかった。しかし、大事な一戦を前に、ファンに向けて「今言われていることはすべて憶測」と、本人の意思とは関係ないことだと『フェイスブック』に書き込んでいる。さらに「自分が考えている将来よりも、話が大きくなっている」と、同SNSを通じて簡単に説明しておきたかったと明かしている。
残留とも、移籍とも明言はしていないが、「確実なのは、ドルトムントに勝ち点3を持ち帰ること」と、目の前の試合に集中すると述べている。そして、チャンピオンズリーグ(CL)のガラタサライ戦、現在2位のボルシアMG戦と厳しい試合が続くが、勝ち続けていくと宣言。代表の試合もあり「これらすべての試合が今はなによりも重要」と語った。
ロイスの知らないところで話が大きくなってしまっているようだが、その真意は本人にしかわからない。しかし、まずはドルトムントを勝利に導き、少しでも雑音を消し去りたいところだ。
【了】